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完全ワイヤレスイヤホン LYPERTEK TEVI ライパーテック テヴィ

はい、どうも。
タウカッパと申します。

完全ワイヤレスイヤホンLYPERTEK TEVI を購入いたしました。
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使ってみた感想を最初にまとめておきます。
高音質です。ものすごい透明感。驚きました。
今まで5,000円程度の完全ワイヤレスイヤホンをいくつか使用してきて、こっちの音質はこうだ、そっちの音質はそうだ、あっちの音質はああだとくらべていましたが、それらの差はわずかなもので、このTEVIとそれらのものでは次元が違いました。
と言いましても、値段も約11,000円で、これまでとは違う価格帯となってきます。
ですが、このLYPERTEK TEVIの音質は圧倒的です。


良かった点
小型なので装着時に圧迫感がない。
装着しても重さを感じない軽量さ。
イヤホン本体だけでも最大10時間の音楽再生が可能。
実ボタン操作式なので誤操作が発生しない。
実ボタン操作式なのに操作時のクリック音が響きにくい。
防水性能IPX7対応。
Bluetooth接続が安定している。
クリアな音質。
スマホ用アプリを導入すればイコライザーで音質の調整ができる。


悪かった点
やや小型なので、外耳の形状に対して密着しないため、運動時には若干不安定な感じがする。
実ボタン操作式なので、操作時にポジションがズレる。
小型ではあるが高さがあり、装着していると目立つ。

〜音質が良くないと思ったら試してみること〜
もし、LYPERTEK TEVI の音質が良くないと感じているなら、試してみるべきことがあります。
1.イヤーピースを交換してみる。
2.耳への差し込み具合を調整してみる。
基本的なことで恐縮です。
カナル型のイヤホンは、装着具合で音質がガラッと変わることがあります。
イヤーピースは自分が最もフィットすると思ったものだけではなく、その前後のサイズについても音を鳴らして確認をしてみたほうがよいです。
イヤーピースを耳へ挿入する深さを微調整するだけでも音質がガラッと変わることもありますので、少し浅めに挿入してみるとか、ちょっと角度を変えて深めに挿入してみるとかしてみると良い結果が得られることがあります。


では、レビューします。

まず、商品の特徴、スペック、価格等を整理します。

完全ワイヤレスイヤホン
Bluetooth 5.0
bluetoothチップ QCC3020搭載
Bluetooth通信距離は非公表
左右同時伝送 TWS plus方式
対応コーデック SBC/AAC/aptX
左右いずれか片方単独でもモノラルのイヤホンとして使用可能
実ボタンによる操作方式
防水 IPX7
通話用ノイズキャンセルCVC8
イヤーピースはサイズの異なるシリコン製3組とフレクスフォーム製1組が付属
充電ケースは-*-*-cmの小型、本体含めて-gで軽量
バッテリー持続時間はイヤホン本体で最大10時間、付属の充電ケースを合わせて最大70時間
イヤホン本体は充電ケースに収納することによりマグネット接続で充電される。充電15分で2時間程度使用可能。
充電ケースの充電ポートはUSB type-c。フル充電時間非公表
USB type-cケーブル付属
Amazonでの販売価格11,000円

スマホ用アプリを導入することにより、イコライザーによる音質調整が可能となる、ボタン操作をした際の動作を変更することができる。
マスター·スレーブスイッチングテクノロジー搭載
アクティブノイズキャンセルなし
外音取り込みなし
ACアダプタなし

以上の特徴、スペック、価格からすると良さそうな感じですね。
LYPERTEKは、15年以上の歴史を持つ香港のオーディオ機器メーカーがイヤホンなどのカジュアルな機器に用いているブランドです。
Bluetoothオーディオチップセットとしてクアルコム製32bitトリプルコア・プロセッサーSoC と Kalimba DSPを搭載しているということがアピールされていますが、これはQCC 3020の事を言っているようで、QCC3020を搭載している有象無象のワイヤレスイヤホンと変わりはないようです。
マスター·スレーブスイッチングテクノロジーというのは、スマホやミュージックプレイヤーなどが TWSplusに対応していない場合に、左右のイヤホンは親機子機の関係になるのですが、バッテリー残量の多い方がバッテリー消費の激しい親機になるというもので、長時間利用を実現する合理的な機能です。

早速レビューしていきます。


使用感レビュー〜開封からペアリング〜
化粧箱の正面は透明なプラスチックになっていて、商品外観が確認できるようになっています。この辺りはインターネット通信販売が主となる格安中華イヤホンとは異なるところですね。しっかりと一般の店頭陳列を意識した作りになっています。
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イヤホン本体は充電ケースの中に収められているのではなく独立して収められていて外観の確認ができます。(全体を見ることはできません)

充電ケースはファブリック素材の外装となっていて、ストラップも付いています。丸みを帯びた細長い形状で小型ですので、バッグの中への出し入れもスムーズに行なうことができます。底面は平面になっているので机上に置いた時などに転がることがありません。充電器の充電ポートはUSB type-cとなっていて、ケーブル接続の際には表裏の確認が必要なく、利便性が高いです。
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この手の商品には、まだ、 microUSBを採用しているものも多いので、この点は本機の利点です。なお、USB type-cケーブルは付属していましたが、充電器までは付属していませんでした。

この商品にはシリコン製のイヤーピースがS/M/Lの3サイズ各1組とフレクスフォーム製イヤーチップ1組(コンプライのイヤーチップのようなもの)が同梱されています。

イヤホン本体には左右それぞれに実ボタンが搭載されていて、そのボタンで操作することになります。
電源のオンオフは、充電ケースからの取出し、充電ケースへの収納に連動します。
イヤホン単独でも実ボタンの操作で電源のオンオフが可能です。即座に電源をオフにする事ができますので、飛行機に搭乗する際などでも困ることはなさそうです。
充電ケースを携行する必要がなく、本体のみを持って出かけても大丈夫です。

イヤホン本当は、電源がオンになるとそのままペアリングモードに移行します。
ペアリングが完了している場合には、電源オンになると自動的に接続します。

ペアリングが完了していても接続する相手がいない場合には、接続待機と同時にペアリングモードとなります。
左右の実ボタンは基本的には同じ動作をしますが、ボリュームや、スキップは右と左で動作が異なります。
慣れるまでは少々混乱しそうです。
また、実ボタンなので、操作時にポジションがずれてしまうことがありますが、クリック音はあまり響いてきません。


使用感レビュー〜装着感〜
ワイヤーの煩わしさから解放され快適そのもの。
イヤホン本体は耳の凹みへの収まり具合は良好で、不快感はなく、軽量なので負担わ感じません。やや小ぶりなため、外耳に対して密着しないため、心理的には若干安定感があります。耳にかけるフックやイヤウイングなどもなく、運動時などでは若干不安です。

この商品にはイヤーピースがS/M/Lの3サイズ各1組とコンプライのようなフレクスフォーム製イヤーチップ1組が同梱されています。シリコン製イヤーピースは傘の裾が広がっているためフィットしやすいです。
商品の開封時点では、Mサイズのイヤーピースがイヤホン本体に取り付けられています。

イヤーピースのサイズ合わせの際には、装着したフィーリングの確認だけではなく、実際に音を鳴らして音質の確認をしてみることも必要です。
今回は私にとっては、音質の面ではM/Lサイズが同等で良好でした。フレクスフォーム製イヤーピースは最も装着感が自然で、なおかつ遮音性が高く低音がリッチになります。
ウレタンフォームは使用しなくても経年劣化が早いので、ありがたがってとっておいてはもったいないです。うまくフィットするならどんどん使ってしまった方がいいです。

注意点は、各種の操作は実ボタンで行うため、操作時にポジションが若干ズレることがあります。


使用感レビュー〜バッテリー持ち・携帯性・操作性・防水性能〜
イヤホン本体の音楽再生可能時間は最大約10時間となっていて、完全ワイヤレスイヤホンとしては長い方です。仮に、1日の使用内容の内訳=音楽再生1時間×3回+通話合計1時間+待ち受け、とすると本体だけでも十分な感じですね。
充電ケースも合わせた最大使用可能時間は70時間となっていて、長距離移動時などでも十分ですし、数日間は持ちます。
基本的には、充電ケースを携行する必要はなく、イヤホン本体だけを持って出かけても大丈夫だと思います。

イヤホンそのものは小型軽量なので携帯性が悪いなどということはあり得ません。
また、充電ケースも小型軽量なので、持ち運ぶのも苦にはなりません。
イヤホン本体のバッテリー持続時間が十分なので、充電ケースを必ずしも持ち歩く必要がないというところも利点となります。
注意点としては、衣類のポケットにしまったまま洗濯をしてしまわないように気を付けなければいけないことです。本機は防水性能が高いですが、洗濯のような水流の中での防水性能は保証されていませんし、あくまでも電子機器なので濡らさないでおくことがベストです。

操作方法は実ボタン式なので、無意識にうっかり触れてしまったとしても誤操作が発生しません。実ボタン操作の場合、クリック音が響きやすいのですが、本機ではうまく抑えられています。ただ、操作の際に装着ポジションがずれやすいです。
操作は左右どちらのイヤホンでも行うことができますが、ボリュームの操作や、音楽再生のスキップ/バックなどは左右で異なる反応をするものもあります。
タップする回数や長さに対して、様々な操作が割り振られていて、色々な操作を行うことができます。ただ、快適とは言えず、結局はスマホ側で操作をすることが殆どだと思います。

本機の防水性能はIPX7となっていて、イヤホンとしては最高クラスの防水性能を持っています。運動時の汗の付着や雨に打たれるぐらいであれば全く問題はないはずです。万一の水没にも耐えられる性能を持っていますので安心して利用することができます。
ただし、水濡れによる故障については保証を受けられないことが多いので気を付けた方がいいです。

使用感レビュー〜音楽リスニング〜
付属のMサイズのイヤーピースおよびコンプライのウレタンフォームイヤーチップを交換しながら音楽を聞いてみました。
スマホとペアリングをして、音楽を聴いてみました。実際に音楽を聴いている間、スマホをズボンの前ポケット、後ろポケット、カバンの中と入れ替えてみましたが、何の状態でも接続が安定していました。
宅内でスマホを所定の位置に置いて、イヤホンを装着して移動すると、遮蔽物の影響で音声が途切れますが、SoundPeats Truengine 3SEとの比較では、TEVIの方が僅かに途切れやすい傾向にあるようです。
音質は極めて良好です。先に所有していたTaotronics Sound Liberty77やSoundPeats Truengine 3SEと比較すると格段に音質が向上します。
透明感、解像感が圧倒的に高く、それでいて耳に刺さるような刺激的な音が鳴らないので、聞き疲れすることもありません。
他のイヤホンで過剰演出気味の低音に慣れてしまっていると、TEVIの低音は物足りなく感じてしまいますが、決して不足はなく、締まりのある低音を鳴らしてくれます。


使用感レビュー〜映画鑑賞〜
映画鑑賞においても音質は良好でした。
効果音には迫力がありますし、セリフは生々しさがあります。


〜TAOTRONICS TT-BH07と音楽聴き比べ〜
TT-BH07の特徴をまとめます。
2016年頃発売
Bluetooth 4.1
対応コーデック SBC/aptX
左右のイヤホンがコードでつながった形状
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当時の価格は3,000円を切る程度だったと思いますが、現在ではアマゾンで2,200円で扱われています。
今となっては明らかに旧世代の仕様ですが、当時、価格からは考えられない音質ということで大ヒットした機種です。一聴しただけなら、同価格帯(3,000円未満)の有線イヤホンと遜色のない音質です。通常はポップスなどの音楽を聴くうえでは不満はありません。
TEVIと比較すると全体的に描写があまく、曇っていて、高音は歪み感があり、低音のボワつきを感じます。もはや比較対象とはなりません。

〜ENACFIRE CF8003と音楽聞き比べ〜
CF8003の特徴をまとめます。
2017年頃発売
Bluetooth 4.1
対応コーデック SBC
片耳だけのモノラルイヤホン
超小型
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現在は既に販売終了となっていますが、当時の価格で2500円前後だったと思います。
低音から高音までナチュラルですが、中低域が豊かで温かみのある音を聞かせてくれる機種です。
TEVIを片耳使用でモノラル化して聴きくらべてみました。CF8003は低域がボワついていて、高域は全く伸びていませんし、全体的に解像感が低く曇っています。


音質   :★★★★★
装着感  :★★★★☆
接続安定性:★★★★★
バッテリー:★★★★★
携帯性  :★★★★★
操作性  :★★★☆☆
防水性能 :★★★★★
遮音性  :★★★★★
外音取込み:なし
ノイキャン:なし
通話品質 :未評価
コスパ  :★★★★☆

装着感は良い方ですが、やや小型なために耳への収まりは良いけれどもフィット感が足りません。イヤホン本体の大きさや形状をもう少し耳の形状にフィットするものにするとかイヤーウイングやイヤーフックを取り付けるとか改善が欲しいです。
イヤホン本体部分の形状がフィット感のよいものだったら、操作時のポジション何も減らせるではないかと思う。
実ボタン式の操作は、タッチセンサー式のものと比べて一長一短。悪いわけではありません。
コスパは高いです。本機は5,000円前後の格安のイヤホンとは全く別のカテゴリーとして考えています。