MENU

Samsung EVO Plus(2020) 256GB スピードテスト

Samsung EVO Plus(2020) 256GB スピードテストの記事です。
この記事にはアフィリエイト広告を掲載しています。

マイクロSDカードを購入したので、スピードテストの記録をしておきます。
といっても、こちらは数か月前に購入して眠らせていたものです。
新モデルが登場しているため、追って比較を行いたいと思います。

1.製品概要

商品:microSDカード(microSDXC)
メーカー:Samsung
商品名:EVO Plus (2020) MB-MC256HA (256GB)
容量:256GB
読み取り最大速度100MB/秒
書き込み最大速度90MB/秒
大容量データ転送のためのUHS バスインターフェイス規格:UHS-I
ビデオスピードクラス:非対応
UHS スピードクラス:U3
スピードクラス:C10
アプリケーションパフォーマンスクラス:非対応
フォーマット:exFAT
付属品:SD変換アダプタ
防水 : 水深1mの海水で最大72時間
耐熱 : -25℃~85℃の環境下での動作、非動作時は-40℃~85℃に対応
X線 : 100 mGy (空港のX線検査装置に相当)
耐磁 : 最大15,000ガウス
耐落下 : 非対応
耐摩耗 : 10,000回の挿抜試験をクリア
保証/サポート:10年保証(ドライブレコーダー/監視カメラでの使用は保証対象外)

その他の特徴
4K動画や写真の撮影
アクションカメラ、ドローン、および Androidバイスに最適
Nintendo Switch 動作確認済(Amazonに記載あり)
メーカー公式サイト
https://bit.ly/3oz6Lvg
販売サイト
https://amzn.to/3y8UDUN
購入価格:3,942円(2021年8月タイムセール価格)

2.この商品の購入にあたり考えたこと

2.1.この商品を選んだ理由

主にスマホでの利用を想定し、写真やビデオの保存先として利用予定。
高速、価格/容量のバランスが良かった。
UHS-IのmicroSDの中では最大読み書き速度が高速だった。
   512GB:100MB/s、90MB/s、U3、C10
   256GB:100MB/s、90MB/s、U3、C10
   128GB:100MB/s、60MB/s、U3、C10
   64GB:100MB/s、20MB/s、U1、C10
   32GB:95MB/s、20MB/s、U1、C10
512GBが品切れだった。

 

2.1.この商品に関する懸念

2.1.1.転送速度について

この記事作成時点で後継モデルが発売されている。
旧モデルとなった本モデルでは各種のビデオスピードクラスやアプリケーションパフォーマンスクラスに非対応なものがある。

とはいえ、非対応であるからといって性能で劣るということにはならない。実際に使用してみたら本モデルの方が優秀ということになる可能性もある。
後継モデルでは、微細化が進んで耐久性が低下している可能性があるので、あえて旧モデルとなった本モデルを選択する意義はあるかもしれない。

 

3.エラーチェック及びスピードテスト

以前に購入したmicroSDカードが不良品で記録したデータが破損してしまったことがあるので、特に急ぎの用事などがなければ、可能な限りエラーチェックとスピードテストを行っています。

 

3.1.エラーチェックとスピードテストのツール

HDTunePROが使えればいいのですが有料なので使っていません。
基本的には下記のいずれかの手法でテストしています。

3.1.1.エラーチェック

利用ツール
a.Check Flash
   http://mikelab.kiev.ua/index_en.php
b.H2testw
   https://www.heise.de/download/product/h2testw-50539
いずれのツールもメモリ領域の全域もしくは略全域にデータの書き込みと読み出しを行いエラーがないかチェックするものです。
CheckFlashの方がより高精度に検証を行うことができますが、対応容量が256GBまでになっており512GB以上では正常に動作しません。
実際に書き込みと読み出しを行うため、副次的に速度の計測もできます。ただし、リアルタイムの速度ではないのでリアルタイムでの速度変化がわからないという問題があります。

3.1.2.スピードテスト

利用ツール
a.CristalDiskMark
   https://crystalmark.info/ja/software/crystaldiskmark/
b.Windows10のエクスプローラ
 コピー操作により、別途用意したダミーデータの書き込みを行う。
 ポップアップウィンドウに表示される進捗-転送速度グラフを目視確認する。
 速度の経時変化が確認しやすい。ただし、グラフのスケールが固定されてしまっているため、一度に全域相当の書き込みを行うと速度変化が確認しづらくなるため、1回当たりの書き込み量を増減させたりすることもあります。

 

3.1.3.その他のテスト環境

ASUS ROG Zephyrus M16 GU603HM (GU603HM-I7R3060EC)
 OS:windows10Home
 CPU名:インテルCorei7-11800H
 メモリ:16GB(DDR4-3200)
 ストレージ:SSD Samsung 980 Pro 1TB
 グラフィックス:NVIDIAGeForce RTX3060
 カードリーダー:microSDカード
 USBポート:Thunderbolt 4 (Type-C)、USB3.2 (Type-C/Gen2)、USB3.2 (Type-A/Gen2)、 USB3.2 (Type-A/Gen1)
Kingston MobileLite Plus microSD Reader(型番:MLPM)
Kingston MobileLite Plus SD Reader(型番:MLP
SD Card Formatter(スピードテスト前にはフォーマットしています。)
  https://www.sdcard.org/ja/downloads-2/formatter-2/


3.2.容量の確認

各種テスト実施に先立ち、実際の容量を確認しました。
使用可能容量:256,288,751,616Byte≒238GB(Windows上にて確認)

f:id:Tau_Kappa:20211221195252p:plain

*画像は後からスクショしました

 

4.テスト結果

4.1.UHS-I対応カードリーダを使用した場合

4.1.1.

H2testwによるチェック結果です。
PCに搭載されているカードリーダライターを使用ています。

Warning: Only 244414 of 244416 MByte tested.
Test finished without errors.
You can now delete the test files *.h2w or verify them again.
Writing speed: 81.4 MByte/s
Reading speed: 92.3 MByte/s
H2testw v1.4

f:id:Tau_Kappa:20211221195331j:plain

 

4.1.2.

CristalDiskMarkによるテスト結果です。
PCに搭載されているカードリーダライターを使用しています。

------------------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 8.0.4 x64 (C) 2007-2021 hiyohiyo
                                  Crystal Dew World: https://crystalmark.info/
------------------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes
[Read]
  SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):    96.537 MB/s [     92.1 IOPS] < 86073.36 us>
  SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):    96.446 MB/s [     92.0 IOPS] < 10857.09 us>
  RND    4KiB (Q= 32, T= 1):    14.950 MB/s [   3649.9 IOPS] <  8754.30 us>
  RND    4KiB (Q=  1, T= 1):    14.460 MB/s [   3530.3 IOPS] <   283.05 us>
[Write]
  SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):    85.136 MB/s [     81.2 IOPS] < 97486.91 us>
  SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):    86.410 MB/s [     82.4 IOPS] < 12118.44 us>
  RND    4KiB (Q= 32, T= 1):     2.965 MB/s [    723.9 IOPS] < 43990.28 us>
  RND    4KiB (Q=  1, T= 1):     2.942 MB/s [    718.3 IOPS] <  1391.38 us>
Profile: Default
   Test: 1 GiB (x1) [Z: 0% (0/239GiB)]
   Mode: [Admin]
   Time: Measure 5 sec / Interval 5 sec

f:id:Tau_Kappa:20211221195352p:plain

 

4.1.3.

Windows10エクスプローラのコピー作業による書き込み速度観察です
PCに搭載されているカードリーダライタを使用しています。

約1GBのダミーデータを複数個まとめて、数回書き込みます。
先にテスト結果についてまとめます。
概ね80MB/s台を維持し続けます。
10GB程度ごとに周期的に60~70MB/s程度に速度低下を起こしますが、素早く回復するため、トータルでの速度の影響は少ないです。
空き容量が減少しても速度低下を起こしません。

約1GBのダミーデータを100個、合計約100GBを書き込みます。

f:id:Tau_Kappa:20211221195447p:plain

 

約1GBのダミーデータを20個、合計約20GBを追加で書き込みます。(合計120GB)

f:id:Tau_Kappa:20211221195506p:plain


約1GBのダミーデータを10個、合計約10GBを追加で書き込みます。(合計130GB)

f:id:Tau_Kappa:20211221195519p:plain

 

約1GBのダミーデータを30個、合計約30GBを追加で書き込みます。(合計160GB)

f:id:Tau_Kappa:20211221195542p:plain


約1GBのダミーデータを40個、合計約40GBを追加で書き込みます。(合計200GB)

f:id:Tau_Kappa:20211221195556p:plain

 

約1GBのダミーデータを38個、合計約38GBを追加で書き込みます。(合計238GB)

f:id:Tau_Kappa:20211221195609p:plain


まとめ

UHS-I(SDR104)として規格上限に迫る速度が出ていました。

上記広告のリンク先が輸入版商品等の場合、保証等が国内向け商品とは異なる場合があります。