MENU

Kingston microSD Canvas Select Plus SDCS2/256GB スピードテスト

Kingston microSD Canvas Select Plus SDCS2/256GB スピードテストの記事です。
この記事にはアフィリエイト広告を掲載しています。

マイクロSDカードを購入したので、スピードテストの記録をしておきます。

1.製品概要

商品:microSDカード(microSDXC)
メーカー:Kingston
商品名:Canvas Select Plus SDCS2/256GB
容量:256GB
読み取り最大速度100MB/秒書き込み最大速度85MB/秒(公式サイトに記載あり、パッケージに記載なし)
大容量データ転送のためのUHS バスインターフェイス規格:UHS-I
ビデオスピードクラス:V30(公式サイトに記載あり、パッケージに記載なし)
UHS スピードクラス:U3
スピードクラス:C10
アプリケーションパフォーマンスクラス:A1
フォーマット:exFAT
付属品:SD変換アダプタ
動作温度:-25℃~85℃
保管温度:-40℃~85℃
電圧:3.3V
保証/サポート:製品寿命期間保証(Amazonには永久保証の記載あり)

その他の特徴
HD ビデオの撮影や高解像度写真の撮影に理想的
Androidバイスに最適
Nintendo Switch動作確認済(Amazonに記載あり)
メーカー公式サイト
https://bit.ly/3EuxkHF
販売サイト
https://amzn.to/3doEiSi
購入価格:3299円(2021年ブラックフライデー特選セール価格)

2.この商品の購入にあたり考えたこと

2.1.この商品を選んだ理由

主にスマホでの利用を想定し、写真やビデオの保存先として利用予定。
高速、価格/容量のバランスが良かった。
UHS-IのmicroSDの中では最大読み書き速度や各種スピードクラスが高速で、なおかつA1対応でランダムアクセスにも強そうだった。
UHS-Iに存在する2つのスピード区分の内で高速な104MB/s(SDR104)の上限に近い速度が期待できる。

   参考)同シリーズにおける容量と速度の関係
      読取り100MB/秒 (32~128GB)
      読取り/書込み100/85MB/秒 (256GB~512GB)

512GBは容量単価が高かった。

2.2.この商品に関する懸念

2.2.1.耐久性

搭載しているNANDフラッシュチップの種別についての明示がありません。おそらくはTLCでしょう。
MLCであれば高耐久をアピールするでしょうし、QLCであれば1TB以上の超大容量がラインナップされるでしょう。
TLCだとして、SSDであれば容量の600倍程度のTBWの商品が多いようだが、microSDカードであれば100~300倍程度のTBWとなるのであろうか。

3.エラーチェック及びスピードテスト

以前に購入したmicroSDカードが不良品で記録したデータが破損してしまったことがあるので、特に急ぎの用事などがなければ、可能な限りエラーチェックとスピードテストを行っています。

3.1.エラーチェックとスピードテストのツール

HDTunePROが使えればいいのですが有料なので使っていません。
基本的には下記のいずれかの手法でテストしています。

3.1.1.エラーチェック

利用ツール
a.Check Flash
   http://mikelab.kiev.ua/index_en.php
b.H2testw
   https://www.heise.de/download/product/h2testw-50539

いずれのツールもメモリ領域の全域もしくは略全域にデータの書き込みと読み出しを行いエラーがないかチェックするものです。
CheckFlashの方がより高精度に検証を行うことができますが、対応容量が256GBまでになっており512GB以上では正常に動作しません。
実際に書き込みと読み出しを行うため、副次的に速度の計測もできます。ただし、リアルタイムの速度ではないのでリアルタイムでの速度変化がわからないという問題があります。

3.1.2.スピードテスト

利用ツール
a.CristalDiskMark
   https://crystalmark.info/ja/software/crystaldiskmark/
b.Windows10のエクスプローラ
 コピー操作により、別途用意したダミーデータの書き込みを行う。
 ポップアップウィンドウに表示される進捗-転送速度グラフを目視確認する。
 速度の経時変化が確認しやすい。ただし、グラフのスケールが固定されてしまっているため、一度に全域相当の書き込みを行うと速度変化が確認しづらくなるため、1回当たりの書き込み量を増減させたりすることもあります。

3.1.3.その他のテスト環境

ASUS ROG Zephyrus M16 GU603HM (GU603HM-I7R3060EC)
 OS:windows10Home
 CPU名:インテルCorei7-11800H
 メモリ:16GB(DDR4-3200)
 ストレージ:SSD Samsung 980 Pro 1TB
 グラフィックス:NVIDIAGeForce RTX3060
 カードリーダー:microSDカード
 USBポート:Thunderbolt 4 (Type-C)、USB3.2 (Type-C/Gen2)、USB3.2 (Type-A/Gen2)、 USB3.2 (Type-A/Gen1)
Kingston MobileLite Plus microSD Reader(型番:MLPM)
Kingston MobileLite Plus SD Reader(型番:MLP
SD Card Formatter(スピードテスト前にはフォーマットしています。)
  https://www.sdcard.org/ja/downloads-2/formatter-2/

3.2.容量の確認

各種テスト実施に先立ち、実際の容量を確認しました。

使用可能容量:249,091,325,952Byte≒231GB(Windows上にて確認)

f:id:Tau_Kappa:20211215193104p:plain

*画像は後からスクショしました

 

4.テスト結果

4.1.UHS-I対応カードリーダを使用した場合

4.1.1.

H2testwによるチェック結果です。
PCに搭載されているカードリーダライターを使用しています。

Warning: Only 237550 of 237552 MByte tested.
Test finished without errors.
You can now delete the test files *.h2w or verify them again.
Writing speed: 84.5 MByte/s
Reading speed: 92.4 MByte/s
H2testw v1.4

f:id:Tau_Kappa:20211215193305j:plain


4.1.2.

CristalDiskMarkによるテスト結果です。
PCに搭載されているカードリーダライターを使用しています。

------------------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 8.0.4 x64 (C) 2007-2021 hiyohiyo
                                  Crystal Dew World: https://crystalmark.info/
------------------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes
[Read]
  SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):    96.305 MB/s [     91.8 IOPS] < 86149.18 us>
  SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):    96.431 MB/s [     92.0 IOPS] < 10852.45 us>
  RND    4KiB (Q= 32, T= 1):     9.987 MB/s [   2438.2 IOPS] < 13102.30 us>
  RND    4KiB (Q=  1, T= 1):     9.808 MB/s [   2394.5 IOPS] <   417.27 us>
[Write]
  SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):    88.630 MB/s [     84.5 IOPS] < 93582.91 us>
  SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):    89.292 MB/s [     85.2 IOPS] < 11720.31 us>
  RND    4KiB (Q= 32, T= 1):     4.329 MB/s [   1056.9 IOPS] < 30168.05 us>
  RND    4KiB (Q=  1, T= 1):     4.288 MB/s [   1046.9 IOPS] <   954.67 us>
Profile: Default
   Test: 1 GiB (x1) [D: 0% (0/232GiB)]
   Mode: [Admin]
   Time: Measure 5 sec / Interval 5 sec

f:id:Tau_Kappa:20211215193336p:plain



4.1.3.

Windows10エクスプローラのコピー作業による書き込み速度観察です。
PCに搭載されているカードリーダライタを使用しています。

約1GBのダミーデータを複数個まとめて、数回書き込みます。

先にテスト結果についてまとめます。
概ね80MB/s台を維持し続けます。
空き容量が減少しても速度低下を起こしません。
UHS-I(SDR104)規格としては最高クラスの性能を発揮しました。

 

約1GBのダミーデータを100個、合計約100GBを書き込みます。

f:id:Tau_Kappa:20211215193511p:plain

 

約1GBのダミーデータを40個、合計約40GBを追加で書き込みます。(合計140GB)

f:id:Tau_Kappa:20211215193538p:plain

 

約1GBのダミーデータを30個、合計約30GBを追加で書き込みます。(合計170GB)

f:id:Tau_Kappa:20211215193555p:plain

 

約1GBのダミーデータを20個、合計約20GBを追加で書き込みます。(合計190GB)

f:id:Tau_Kappa:20211215193625p:plain

 

約1GBのダミーデータを10個、合計約10GBを追加で書き込みます。(合計200GB)

f:id:Tau_Kappa:20211215193639p:plain

 

約1GBのダミーデータを30個、合計約30GBを追加で書き込みます。(合計230GB)

f:id:Tau_Kappa:20211215193652p:plain

 

まとめ

UHS-I(SDR104)として規格上限に迫る速度が出ていました。

 

上記広告のリンク先が輸入版商品等の場合、保証等が国内向け商品とは異なる場合があります。